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コラム

不動産業が好きな理由

不動産業界って素敵だなーと思ったきっかけ。

それは私が24歳だったころの話。
不動産デベロッパーとして、新規事業用地の取得を行っていた私は、
売買不動産を扱う数多くの大人達と常に接していました。

その大人たちは、下記のようにグルーピングされました。
1.信託銀行系
2.銀行系不動産会社
3.大手不動産仲介会社
4.小手不動産仲介会社
5.フランチャイズ系不動産店舗、街場の不動産屋、
6.ブローカー

上記の№がそのまま量や質の高さを表しており、
信託銀行とつき合うことができれば、個人としての成績は大きく飛躍するわけですが、
数少ないそのパイプは、全て部長クラスに抑えられているのでした。

なので、下っ端社員は、2~6との付き合いを拡げたり、深めたりしながら、真っ先にその不動産情報を紹介して貰えるような関係を構築することが求めれます。

その中でも、6.ブローカーというのは、一匹狼でやっている仲介業者で、中には宅建免許さえも持っていないツワモノがいたり、海千山千という言葉が似合う、怪しげな大人たちオンパレードな世界です。
彼らも人間関係構築こそが、その商売を成り立たせる重要な要素ということがわかっているので、
週に5~6回は、会食や接待などをしたりされたりしながら生活しているのです。

どのような経緯でブローカーになるかは人それぞれですが、
案外目立つのが銀行OBです。
彼らは、その豊富な人脈と不動産を見る目があり、その素養を持ってますし、
更には、サラリーマン時代の蓄えや退職金などもあるため、仮に仲介成立が2年に一度しかなかったとしても困ることはありません。
まさに当たったらデカいという趣味みたいなものです。

どれくらいのデカさかと言うと、3億円の物件を仲介すれば、約900万円がそのブローカーには支払われるわけです。
そんな彼らは当然、年齢も60代70代が中心で、(時には80代の方も)、
24歳だった私にも「やあ、かわむらさん、こんな物件をもってきたよ」と会いに来るのです。
ほとんどが見る価値もない物件ばかりでしたが、中には光るものもありました。

また、私が物件を売却するときに、力になっていただいたこともあります。

そういうやりとりの中、いつか自分が70代になったとき、
こういうふうに若い人と対等にやりとりできるような人生だったらいいな。と。
思ったのでした。

年をとったらお払い箱になってしまう業界はとても多いと思います。
だけど、不動産は、年をとっても人脈や経験を元に頑張れる。

だから素敵です。