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コラム

NY 魅惑のホテル空間

2013年末から、NYに滞在し、デザインホテルの視察を行いました。

そのどれもが目を見張る高いデザイン性を有しておりました。
また建物の持つ基本的なスペック(古さや石造り、天井高など)やそこに居る人(白人、黒人、スパニッシュ)が、違うため、単純に日本で同じようなムードを作ることは難しいかもしれません。ですが、必ずチャレンジしたいことの一つです。

ただ、デザインホテルと言っても、
すでにデザイン性だけでは差別化は難しい状況になっているとも感じました。

その中で、特筆すべきは、ACE HOTEL です。

ACE HOTELは、エリアを示す名前さえない寂れた印象の問屋街だった28th streetに誕生し、その強い影響力の下、その地をたちまち多くのハイセンスな飲食店が密集するエリアへと変貌させました。
今では、そのエリアは、NoMad(Nomad=North of Madison)と呼ばれるようになるほどです。

では、ACE HOTELはどんな特徴があるのでしょうか?
※ここではデザイン性についての言及は、省略します。
1.wifi使用可能なロビーを無料開放し、宿泊客でなくても仕事等で自由に使えるようにしている
2.1F路面店をカフェではなく、スタンプタウンという名の客席のないコーヒースタンドという業態
3.ロビーは、DJブースもあり、夜になると社交場的なクラブとなる
4.ドラマティックな創業ストーリーがある http://www.guthrie.co.jp/brands/acehotel/参照
5.ホテルスタッフが皆、私服

私が見た限り、上記1~5、すべての要素を持っていることが、ACE HOTELの特質だと思いました。 (ちなみに3.は、デザインホテルではそれほど珍しくありません) スタンプタウンで買ったコーヒーとmacbookを持って、ACE HOTELで仕事することが、
特権的な優越感を与えているのではないかと推察されました。

各ホテルの写真は、こちらからご覧ください。